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令和6年第6回定例会 12月5日(木) 一般質問
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内容
資料
令和6年第6回定例会
12月5日(木) 一般質問
創志会
村上 真以 議員
1 本郷産業廃棄物最終処分場での問題について
(1) 水源保全条例制定後の実効性について
(2) 河床に堆積している物質について
2 地域ポイント制度について
(1) みはら健康ポイント「はらっポ」の取組と効果について
(2) 全市民を対象とした地域ポイント制度の導入について
○岡本純祥議長 引き続き一般質問を行います。2番村上議員。
〔村上真以議員質問席に移動〕
◆村上真以議員 創志会の村上です。議長に発言の許可をいただきましたので、通告しております2項目につきまして質問させていただきます。
まずは、本郷産業廃棄物最終処分場の問題についてであります。
この処分場の問題については、これまでも多くの議員が一般質問されており、会派としても勉強会や現地視察を行ってまいりました。今年8月には、処分場内の浸透水の行政検査において鉛が検出されたことにより、行政指導が行われました。8月11日から9月3日までの24日間は廃棄物の搬入が停止されていましたが、8月19日に事業所から改善報告書が提出されたことにより、9月4日付で産業廃棄物の搬入が再開されました。その後の広島県の対応は、当面の間は浸透水の行政検査を強化するということでした。つい先日10月23日に行われた広島県の行政検査では、産廃処分場の場内と場外4か所の水質検査をした結果、処分場内の浸透水からBODの基準値を超える7.5倍の汚染水が採取されました。この短期間で繰り返される水質基準を超える水質汚染、事業者側が改善措置を行っても、なお続く水質汚染、そして廃棄物の搬入が開始されて2年余りで4回もの行政指導が入るといったことは異常ではないかと思います。この状態に対して、市民の不安や怒りは既に頂点を通り越しております。今こそ三原市、広島県など行政は、住民の健康と命を守るために全力で取り組む必要があると思います。
本市は、この10月に水源保全条例が制定されました。9月4日付の広島県の提供資料によりますと、廃棄物の対応について引き続き展開検査の徹底を図ると概要に掲載されています。また、水源保全条例の第23条の立入検査という項目の具体的内容には、市長は、条例の施行に必要な限度において、排出水及び地下浸透水の汚染状況等について報告を求め、指定する職員に特定施設もしくは当該特定施設の敷地に立ち入り、施設、施設の設計図書、帳簿類、その他必要な物件を検査させ、または関係者に質問させることができると記されています。今回、本郷産業廃棄物最終処分場は、立入検査する特定施設に該当するのかどうか、また立入検査が実施できる場合は、どのような関係者が立ち入ることができるのか、本市の見解をお伺いします。
また、2点目ですが、河川の水質検査についてでありますが、前回の一般質問でも河床の堆積物について質問が行われました。地域の方から、その後も堆積物が増えているので再度見に来てほしいとお話をいただき、現地視察を行いました。私が前回現地視察を行ったときよりも、目視で見ても明らかに堆積物が増えていることを感じました。これまで水質検査や周辺状況については広島県とも情報共有されているということですが、水質検査だけの対応ではなく、この堆積物についても調べてもらいたいと思います。以前はなかったものが河床に堆積しているだけで懸念が高まりますが、明らかに日に日に増加している堆積物の状況はどうしても見過ごすことができません。堆積している物質の安全性を調べていただかなければ、住民の不安は増すばかりです。河床に堆積している物質の検査を実施することについて、本市の見解をお伺いします。
○岡本純祥議長 森坂生活環境部長。
◎森坂純也生活環境部長 御質問にお答えします。
1点目の水源保全条例制定後の実効性につきましては、本年10月1日に施行しました水源保全条例においては、第2条で特定施設の一つとして廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第7条第14号に規定する産業廃棄物の最終処分場と定義をしており、本郷産業廃棄物最終処分場はこれに該当する施設となります。
また、御質問にありましたように、条例第23条の立入検査等に関する条項では、指定する職員に特定施設もしくは当該特定施設の敷地に立ち入り、施設、施設の設計図書、帳簿書類、その他必要な物件を検査させ、または関係者に質問させることができるとしておりますので、当該最終処分場は条例に規定する立入検査の適用される施設となります。
なお、立入検査は市長が指定する職員と規定をしており、条例施行に合わせ生活環境部主幹、生活環境課の課長含め7人の職員を指定しております。
次に、2点目の河床に堆積している物質についてですが、これまで住民の皆様からの通報等により職員が現地の確認をした際、日名内川の河床に堆積物があることを確認をしており、その状況を県へも伝えております。その後、周辺住民等からの要望や本年9月の市議会定例会における一般質問や補正予算特別委員会での議員からの御質問を踏まえ、当該堆積物の検査について検討を行ってまいりました。河川の堆積物については法定の基準がなく、検査項目や検査方法についての検討に時間を要しておりましたが、住民の御意見もお伺いし、検査方法等を整理した上で11月11日に堆積物を採取し、検査を実施したところです。この検査につきましては、堆積物の表面の褐色の物質とその下層部にある黒色の物質のそれぞれに対して、成分検査と鉛の含有の有無を確認する検査を実施しております。
検査結果としましては、褐色の物質及び黒色の物質ともに、鉄、ケイ素、カルシウムの無機化合物とコケのようなたんぱく質を含む物質が混合したものであり、褐色の物質と黒色の物質はほぼ同一の物質であると考えられ、またそれぞれの物質に鉛は検出されておりません。また、今回の検査結果におきましては、環境基本法第16条による公共用水域の水質汚濁に係る環境上の条件につき、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持することが望ましい環境基準における有害物質は含まれていなかったことを確認しているところです。
今後も引き続き、当該最終処分場周辺の公共用水域における水質の汚濁を防止し、水質の保全を図ってまいります。
○岡本純祥議長 2番村上議員。
◆村上真以議員 それぞれ答弁いただきました。
立入検査について該当するということでしたので、立入検査が行われる場合は有識者への見解を求め、継続的な情報共有もお願いします。
また、堆積物の検査の結果について、内容の物質が鉄、ケイ素、カルシウムの無機化合物であったことと理解しました。環境基準における有害物質は検出されなかったということでしたが、健康や農業への影響はないのか、再度質問させていただきます。
○岡本純祥議長 森坂生活環境部長。
◎森坂純也生活環境部長 再質問にお答えします。
11月に実施しました日名内川河床の堆積物につきましては、先ほども申し上げましたとおり、成分の構成は判明しましたが、堆積物に係る明確な環境基準等がないため、これによる健康や農作物への被害について言及することは困難な状況です。このような状況から、周辺住民の皆さんの当該堆積物による健康や農業への影響に対する懸念を払拭することはできませんが、今後も堆積物に係る情報収集を行うとともに、当該最終処分場周辺の公共用水域における水質検査を継続し、水質を監視することで周辺住民の皆様の不安の軽減に努めてまいります。
○岡本純祥議長 2番村上議員。
◆村上真以議員 答弁いただきました。
明確な環境基準がないがために健康や農業への影響に対する懸念を払拭することはできないということでした。今後も継続的に水質監視、水質検査を行っていくということで、不安軽減に努めていくということでありました。
しかし、質問の冒頭でも申し上げましたが、この短期間で繰り返される行政指導は異常ではないかと私自身は思っております。住民の不安を払拭するためにも、広島県の行政の役割でもある展開検査についてと定期的な水質検査について、県へ再度強く要望を求めることを市としてもお願いして、私からの今回の質問とさせていただきたいと思います。
続きまして、次の質問に移ります。
続いては、2項目めの地域ポイント制度について質問させていただきます。
今回は高齢者のいきいきポイントとまちづくりの観点から、高齢者以外の層も含めた年齢層を大きく取りまとめた地域ポイントについてもお聞きしたいと思っております。
運動やボランティア活動に対してポイント加算し、ポイント付与される仕組みはとても魅力的だと思います。昨年、広島市内で高齢者いきいきポイント制度を利用してグラウンドゴルフや通学路の見守り活動を楽しまれている方に出会いました。
資料として掲示しているんですけれども、御覧ください。
調べてみますと、ウオーキングやグラウンドゴルフなど、自らの健康づくり、介護予防に取り組む活動にポイントが付与されたり、特定健診の受診でポイントが付与される仕組みであったり、あとは児童の登下校の見守り、サロンの世話人としての活動などにポイントが付与される仕組みであったり、ボランティア活動のまちが指定するものというものに参加をされると、それぞれポイントが付与される仕組みというような事業が行われています。
ありがとうございます。
このたび、本市でも、地域ポイントとは少し異なりますが、令和6年5月より三原市健康ポイントはらっポの実証実験の取組が始まりました。この取組は、携帯アプリを使用しての事業ですが、普及はどのように行っているのか。また、実証実験として始まって数か月ではありますが、利用状況や効果についてお伺いします。
続いて、地域ポイントの制度なのですが、福山市では地域ポイント制度としてまちづくりパスポート事業の一環で、ボランティア活動や地域活動などのまちづくりパスポート事業の対象活動に参加すると、まちパスポイントがもらえる。ポイントを集めて特典に交換する仕組みの事業が行われています。こういった事業は、早い段階で活動に取り組めると、より社会参加への意欲を促進することにつながるのではないかと考えます。本市でも地域ポイント制度として取組を行う考えはないでしょうか。本市の見解をお伺いします。
○岡本純祥議長 藤井保健福祉部長。
◎藤井宏道保健福祉部長 御質問の1点目についてお答えします。
みはら健康ポイントはらっポ実証事業は、広島県が実施するThe Meet 広島オープンアクセラレーター事業を活用したもので、スタートアップ企業と一緒にデジタル化と地域課題解決に取り組むものです。
事業内容は、75歳以上の高齢者がスマホを活用し、楽しみながら健康づくりへの関心を高め、健康的な生活習慣が定着することを目的とし、導入するアプリを使ってウオーキング、脳トレゲーム等の活動に取り組み、目標を達成するごとにPayPayで使えるポイントを付与するものです。
この事業の普及については、市広報、LINE等のSNS、町内会回覧、FMみはらなど様々な周知活動を行うとともに、アプリインストール説明会を4月から7月の間に5回開催し、現在138人の登録で、130人が活動されています。
利用状況及び効果については、参加者のうち75から79歳が64人、80から84歳が47人、85歳以上は11人で、いずれの年代もふだんからウオーキングをするなど、健康に対する意識が高い人が多く参加しています。参加者からは、脳トレゲームが楽しいとの声や、アプリ内の目標達成やポイントがたまることによる達成感など、前向きな意見が寄せられています。また、アプリ運営事業者からの活動状況に関する中間報告では、参加者において体力維持、改善する人の割合が多いことも分かっており、効果は上がっていると考えています。一方で、スマートフォンの扱いに慣れていない人にはアプリのダウンロードやポイント還元などの相談や支援を提供する体制が必要ということなど、課題も見えています。今後、最終的な評価は、終了後の利用者アンケートとその事業者からの最終報告を基に行うことになります。
ポイント付与の効果については、利用者の事前アンケートによると、アプリを利用しようと思った理由として、健康管理のためが最も多く挙げられ、2番目に歩数の確認のため、3番目にPayPayポイント還元という状況で、一定の誘導効果はあったと感じています。このポイント付与の効果については、終了後、利用者アンケートを基に評価してまいります。
○岡本純祥議長 磯谷経営企画部長。
◎磯谷吉彦経営企画部長 御質問の2点目、全市民を対象とした地域ポイント制度の導入についてお答えします。
人口減少や少子高齢化により、今後、地域活動やボランティア活動の担い手の減少が課題となる中、御提案の地域ポイント制度については、全国他都市で数例の実施を確認しております。一例として、岐阜県飛騨市では、地域の金融機関と連携して地域電子通貨サービスを導入し、ボランティアや地域のイベント参加でポイントを受け取る仕組みをつくり、地域内経済の循環と地域活性化につなげている取組があります。地域ポイント制度は、地域活動やボランティア活動への関心を高め、市政やまちづくりへの参加につながるとともに、地域活性化に寄与する取組となる可能性があることから、先進事例を参考にしながら調査研究してまいります。
○岡本純祥議長 2番村上議員。
◆村上真以議員 それぞれ答弁いただきました。
高齢者向けの健康ポイントのはらっポですが、現在130人もの利用があるということでした。今回は対象年齢が75歳からと定めてありますが、もう少し年齢幅を広げて設けてもよいのではないかということと、活動内容も拡充をしてもよいのではないかと個人的には思います。
また、地域ポイントについては、これから調査研究といった段階だと思いますが、地域への貢献度を目に見える形で表すことで、自分自身も地域の一人として地域貢献できているという意識づくりになるということと、自治会への参加促進になるということを思います。
近くの福山市では、地域ポイントの事業費として100万円ほどで運営が行われているということもお聞きしております。地域の担い手が問われる中で、健康づくりの促進をしながら地域への働き方のきっかけになるなど、地域社会の促進につながる動きになるのではないかと考えます。成功事例もありますので、ぜひともこの地域ポイントの取組を調査していただきたいと要望しておきます。
1点目の本市での行われている高齢者向けの健康アプリはらっポでの実証実験についてですが、再度質問させていただきます。
ここでは年齢が75歳と定めてありますが、年齢幅や活動内容の拡充を検討するといったお考えはお持ちではないでしょうか。お答えよろしくお願いします。
○岡本純祥議長 藤井保健福祉部長。
◎藤井宏道保健福祉部長 再質問にお答えします。
みはら健康ポイントはらっポは、実証事業ですので、PayPayのポイント付与は今年度で終了することになります。一方、高齢者の健康づくりにおける効果については、さきに説明したように、楽しい、達成感があるという参加者の意見とともに、体力の維持、改善効果も見られることから、アプリを使った健康づくりは一定の効果があると考えています。これに加え、このアプリは引き続き無料で利用できることから、今後、アンケートや最終報告の分析をした上で、ポイントなしでの利用促進について検討する予定です。その際には、75歳以下への拡充や操作に係る相談支援の継続も検討することといたします。
引き続き、高齢者の健康づくりに関しては、ポイント付与に限らず、その方法について検討し、取り組んでまいります。
○岡本純祥議長 2番村上議員。
◆村上真以議員 御答弁いただきましてありがとうございます。
実証実験が終了後は、アプリは継続利用できるということではありましたが、PayPayのポイント付与は今年度で終了するということでした。実証実験のときと同様に継続的にポイントが付与されるというのはとても魅力的にも思いますし、利用継続や利用者の増加につながるのではないかと考えます。終了後にはアンケート調査を行うということでしたので、要望がある際はぜひともポイント還元の継続をお願いしたいと要望いたしまして、私からの質問を終わりにしたいと思います。
○岡本純祥議長 村上議員の質問を終わります。
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