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9月12日(金) 一般質問
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内容
資料
令和7年第5回定例会
9月12日(金) 一般質問
三原市議会公明党
高原 伸一 議員
1 高齢者の移動手段について
(1) ドア・ツー・ドアの移動を実現するための、本市の見解及びビジョンについて
2 ワクチン接種について
(1) RSウイルスワクチン接種の公費助成について
(2) 小児に対するインフルエンザワクチン接種の公費助成について
11番高原議員。
〔高原伸一議員質問席に移動〕
◆高原伸一議員 三原市議会公明党の高原伸一でございます。発言の許可をいただきましたので、通告しております2項目について質問をいたします。
1項目め、高齢者の移動手段について質問いたします。
私のほうから直接に地域公共交通について質問をさせていただいたのは、令和5年第1回定例会の場でありました。生活実態に見合った持続可能な地域公共交通とはどうあるべきかとの問いでありました。この地域公共交通については、過去、多くの議員の皆さんが質問をされております。直近では、我が会派の萩議員が本年6月の第4回定例会において質問しました。いよいよ社会は、団塊の世代が後期高齢者となり、運転免許の返納を検討しなければならない方が増えてくる、そのような状況となってきました。そうなると、ますます公共交通の在り方が重要になってくるということが容易に考えられます。このたびは地域公共交通を特に高齢者の移動手段という視点で捉えての質問となります。市民の皆様からお声をいただく中で浮かび上がってくる公共交通あるいは移動手段に求めるキーワードは、ドア・ツー・ドアであります。このドア・ツー・ドアについて、本市の見解あるいはビジョンを伺います。
○正田洋一議長 鳩野生活環境部長。
◎鳩野努生活環境部長 御質問にお答えします。
本市では、鉄道や路線バスなどの主要な交通サービスを中心に地域公共交通網を形成していますが、それらを利用しにくい地域において、路線バス等を補完し、地域の実情に応じて住民の生活移動を支えることを目的として、地域との協働により地域コミュニティ交通を運行しております。地域公共交通としては市内全域をドア・ツー・ドアでの移動に対応することは困難ですが、移動に困っておられる高齢者等に配慮して地域コミュニティ交通の運行地域の拡大を検討するとともに、福祉施策として支え合いの移動支援など新たな取組を行っているところです。
地域コミュニティ交通については、現在、市内6地域で運行しており、そのうち本郷、久井、大和、八幡地域では、経路を定めず、一定の区域内を事前予約に応じてコースを定めて運行する区域運行型の乗合タクシーを運行しております。この4地域では、いわゆるドア・ツー・ドアで自宅前での乗り降りも可能となっております。また、幸崎、佐木島の2地域では、あらかじめ経路や乗降場所を定めて運行しており、厳密にはドア・ツー・ドアの移動ではありませんが、幸崎では地域内の21か所を乗降場所に指定し、佐木島では経路上であれば希望する場所での乗り降りができるフリー乗車で運行しており、両地域とも自宅近くで乗り降りできるよう配慮しております。
次に、地域コミュニティ交通を現在運行してない地域における考え方ですが、地域内に路線バスの運行経路から300メートル以上離れている交通不便地区があり、一定の高齢化率、高齢者数である地域については、交通空白を解消するために地域コミュニティ交通の新規導入を検討しております。令和4年度以降、候補となる地域において町内会の役員等と協議を行い、具体的な取組まで調整のついた須波地域で本年2月から3月にかけて地域コミュニティ交通の実証運行を実施したところです。地域コミュニティ交通の新規導入に当たっては、運行を担う町内会等の体制や一定の収支率を確保するために利用者が見込めることなど様々な課題もありますが、最新のサービスや他市町の事例等を参考に、導入を希望する地域とともに実現に向けた検討を進めてまいります。
また、高齢者の移動支援の取組として、本年度新たに予算化した住民による送迎活動に対する補助事業を開始しており、現在、3地域においてサロン活動や買物支援を目的とした送迎の取組を進めております。加えて、事業の具体的な実施に向けて、2地域において協議が進められており、さらに関心を示している地域に対しては、順次説明及び協議を開始する予定です。事業の実施に当たっては、市が社会福祉協議会に設置している生活支援コーディネーターが住民とともに伴走しながら、立ち上げから運営までを一貫して支援していく方針としております。こうした取組を通じて、地域における支え合いによる移動支援の具体的な活動が広がることで、他の地域においても本事業への理解が深まり、さらなる実施につながるよう引き続き努めてまいります。高齢者の移動手段の確保については、公共交通施策と福祉施策の連携により、他市町の事例なども研究しながら引き続き取り組んでまいります。
○正田洋一議長 11番高原議員。
◆高原伸一議員 答弁をいただきました。
本市におけるデマンド交通の概要を改めて示していただき、ドア・ツー・ドアについても、時間、エリアなどの条件付ではあるものの、可能であるということを確認いたしました。本年の2月18日から3月27日まで、須波乗合タクシーさざなみ号の実証実験が行われましたが、まずは課題を意識し、果敢に取り組まれた本市の姿勢に対し敬意を表したいと思います。その上で、早速ですが、この実証実験に対する手応えや課題について、本市の見解を伺います。
○正田洋一議長 鳩野生活環境部長。
◎鳩野努生活環境部長 再質問にお答えします。
須波地域の地域コミュニティ交通の実証運行は、経路を定めず、一定の区間内を事前予約に応じてコースを定めて運行するドア・ツー・ドアの区域運行型の乗合タクシーで実施したものです。
実施結果としましては、17日間の運行日に対し利用人数20人で、主な利用経路は、一般国道185号沿いのバス停から須波ハイツの施設への移動や自宅と地域内のコンビニエンスストアとの往復の利用などでした。須波地域は、勾配のある土地が多く、近距離であっても歩くことが難しいことから、実証運行を通じて希望する場所での乗り降りができる移動サービスに対して一定のニーズがあることが確認できたと考えております。一方で、利用人数が少なく、本運行時の目標となる収支率の達成が見通せないことから、即座に本運行に移行することは難しい結果となりました。
実証運行の実施方法に関する課題としましては、実証運行を実施することが地域住民に十分に伝わらなかったことが挙げられると考えております。実証運行期間の見直しや丁寧な事前周知、また地域の行事と連携した乗車体験イベントの開催など、今後の実証運行に向けた改善策を検討していきたいと考えております。
また、地域コミュニティ交通の運行内容に関する課題として、1人1乗車300円、敬老優待乗車証の提示で200円という料金が狭い運行範囲に対して割高に感じるという意見や事前予約が煩雑であるという意見などをいただいており、課題と認識しているところです。料金の見直しは、事業の収益性低下と持続可能性に影響するほか、競合するタクシー事業や他地域との整合性についても考慮する必要があるため、十分な検討が必要ですが、将来の本運行の実現に向けて、地域の関係者とともに継続して検討を進めてまいります。
○正田洋一議長 11番高原議員。
◆高原伸一議員 答弁をいただきました。
公共交通の性質という視点は理解でき、民間のタクシーなどと比較すれば利用料金が抑えられていると思います。一方で、費用対効果ということが一般的にもよく言われますが、もし効果が薄いのであれば、本市のさざなみ号運行のいわゆる運行費用対効果と利用者の運賃費用対利便性という効果とのマッチングが課題なのかもしれません。高齢者は、100円でバスが利用できるという敬老優待乗車証のイメージが強く、どうしてもこの金額との比較を無意識にしてしまうのかもしれません。持続可能な事業化を見通せば、財源の問題があり、そこに難しさがあると思いますが、方向性や考え方についてはこの取組をブラッシュアップしていってもいいのではないかと思います。というのも、市民の皆様からのお声を伺っていると、旧市内においても手頃な価格で利用できるドア・ツー・ドアを必要とする状況が増えてきていると感じているからです。
最後に、ライドシェアに対する本市の見解を伺いたいと思います。
呉市では、公共ライドシェア「ノッカル下蒲刈」という試験運行が本年7月から始まりました。ライドシェアには、法人タクシー事業者がタクシー台数が不足する時間帯、地域等において一般ドライバー等を活用して実施する日本版ライドシェアと路線バスやタクシー等が利用できない交通空白地において地方自治体などが実施する公共ライドシェアの大きく分けて2つの制度があり、「ノッカル下蒲刈」は後者の公共ライドシェアの制度に基づき運行されています。下蒲刈の事例は、前日までに事前予約が必要ですが、自宅近くから区域内の目的地まで住民がドライバーとなり、住民のマイカーを使用して移動できる新しいサービスです。こうした新しい事例を踏まえて、本市におけるライドシェアに対する見解を伺います。
○正田洋一議長 鳩野生活環境部長。
◎鳩野努生活環境部長 御質問にお答えします。
本市では、公共ライドシェア制度を活用した運行形態として、現在、2つのコミュニティバス路線として、佐木島循環線と下徳良垣内線を運行しております。また、本郷、大和地域などで運行する地域コミュニティ交通は、公共ライドシェアに近いサービスとして運行しております。
御紹介していただいた事例のように、経路を定めず一定の区域内を事前予約に応じてコースを定めて運行する区域運行型のサービスは、一般的に自宅近くで乗り降りできるため、利用者の利便性は高まると考えます。一方で、本郷、大和地域など既に公共ライドシェアに近いサービスが提供されている地域において重複して運行することが難しいことや、地域コミュニティ交通を運行していない地域においては路線バスやタクシーとの競合を避ける必要があることから、現時点で本市への導入可能性は低いと考えます。
今後の地域コミュニティ交通の充実や運行地域の拡大検討に当たっては、他市町の事例を参考にしながら、公共ライドシェアも含めて各地域の実情に応じて最適な運行方法を検討してまいりたいと考えております。
○正田洋一議長 11番高原議員。
◆高原伸一議員 答弁をいただきました。
近年の猛暑を思うとき、バス停で待つということは高齢者においては酷であり、加えて手荷物を持ち運ぶことを考えると、どうしてもドア・ツー・ドアが必須条件となってまいります。より多くの市民にドア・ツー・ドアが行き届くようにするためにはどうすればいいか、あらゆる知恵を尽くして今後も取組をお願いしたいと思っております。よろしくお願いします。
続いて2項目め、ワクチン接種の公費助成について質問いたします。
まず、RSウイルス予防接種について伺います。
RSウイルスについては、昨年9月の第5回定例会でも触れさせていただきましたが、呼吸器合胞体ウイルスと呼ばれ、呼吸器疾患症を引き起こすウイルスとされています。一般的にはまだ認知が薄いと言われています。任意接種ではありますが、費用は2万円を超えるとされています。
次に、インフルエンザ予防接種についてであります。
毎年流行を警戒するインフルエンザですが、これについては特に子どもの予防接種について伺いたいと思います。インフルエンザワクチンは、一般的に3,000円から5,000円かかるとされています。ただ、13歳未満の子どもは2回接種することが推奨されているため、2回で6,000円から1万円ほどの費用がかかります。こちらも任意接種ですが、仮にお子さんが3人いらっしゃる御家庭ですと1万8,000円から3万円かかることになります。
高齢者や基礎疾患のある方にはリスクの高いRSウイルス感染ですが、その予防のため、RSウイルスワクチン接種の公費助成について、広報も含めての考え方を改めて伺います。また、インフルエンザ予防接種の公費助成について、多子世帯の支援も含めての考え方を伺います。
○正田洋一議長 藤井保健福祉部長。
◎藤井宏道保健福祉部長 御質問にお答えします。
予防接種には、予防接種法に基づき市が公費負担し実施する定期接種と個人の判断において自己負担で受ける任意接種があります。
1点目のRSウイルス感染症は、乳幼児や高齢者において重症化のリスクがあることから、令和5年9月には高齢者向けワクチンが、令和6年1月には妊婦向けの母子免疫ワクチンが薬事承認され、任意接種が可能となりました。これを受け、令和6年3月から国のワクチン評価に関する小委員会において、定期接種化に向けた検討が開始されたところです。小委員会では、これまでに疾病による乳幼児への影響やワクチンの安全性に関する議論、ワクチン製造企業への有効性と安全性に対するヒアリング、国立感染症研究所へワクチンに関する科学的知見や費用対効果の整理を依頼するなど定期接種化へ慎重な検討が進められており、高齢者への対応についても今後検討が進められる予定です。
こうした中、RSウイルスワクチンの公費助成については、安全性や費用対効果などが十分に検証され、国により定期接種化された上で市として助成を開始することが望ましいと考えており、今後の動向を注視してまいります。また、市民がRSウイルスなどの感染症やワクチンに関する正しい知識を持ち、適切な判断ができるよう、必要な情報を適時適切に周知してまいります。
次に、インフルエンザワクチン接種の公費助成ですが、高齢者については、感染による重症化リスクが高いため定期接種となっており、接種費用の約7割を公費負担し、残りを自己負担としています。一方、子どもについては、重症化率が高齢者ほど高くないことなどから任意接種とされており、全額自己負担となっています。しかしながら、市では、経済的支援として、平成31年度から生活保護及び住民税非課税世帯の生後6か月から中学3年生までを対象に接種費用の全額補助を行っています。また、コロナ禍においては、同時流行を防ぐため、同年齢を対象とした公費負担による無料接種を実施してきたところです。
こうした中、市では、多子世帯への支援として、昨年度から第2子以降の保育料無償化など様々な子育て支援策の充実を図っており、インフルエンザワクチンの接種の助成についても、感染状況やワクチン供給、接種動向などを注視しながら、必要に応じて有効な支援策を検討してまいります。
なお、子どもをインフルエンザの感染から守るためには、手洗いやせきエチケットの徹底、流行期の人混みを避ける工夫に加え、免疫力の維持や早期治療の実施が重要です。今後も保護者へ感染予防に役立つ情報を提供し、予防意識の向上と感染拡大防止に努めてまいります。
○正田洋一議長 11番高原議員。
◆高原伸一議員 答弁をいただきました。
最近変異した新型コロナウイルスが流行しているとの報道がありました。感染症は広がる前に予防することが大切であることは言うまでもありません。RSウイルスワクチン及び子どもに対するインフルエンザワクチンの本市の考え方を伺いましたが、流行の状況によっては柔軟な感染予防策を講じていただくことを要望して、質問を終わります。
○正田洋一議長 高原議員の質問を終わります。
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