録画中継

令和6年第4回定例会
6月6日(木) 一般質問
創志会
伊藤 勝也 議員
1 災害対策を想定した片山頭首工の改築について
 (1) 船木地域の浸水対策には、沼田東地区の茶山涯頭首工のような沼田川の河床を下げる工法が最も有効ではないか
 (2) 改築実現に向けての本市の行政行動はあるのか。また、実現に向けての行動計画を示せるか
16番伊藤議員。
      〔伊藤勝也議員質問席に移動〕
◆伊藤勝也議員 創志会の伊藤です。
 議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきます。
 質問内容は、災害対策を想定した片山頭首工の改築についてであります。
 船木地域の浸水被害は、戦後、昭和20年の川西地区の沼田川右岸の決壊、昭和36年、平成3年、平成5年、平成10年代にもありました。そして、平成30年7月の西日本集中豪雨災害では、山陽本線の線路の高さまでは浸水しないという想定、過去の経験を超えた浸水被害に遭い、3名の方々の貴い命まで奪ってしまいました。改めて亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。
 平成30年の災害復旧については、本市が事業主体の災害復旧事業は完了しましたが、本郷地域では、県事業の護岸漏水防止対策事業が引き続き施工されています。
 二級河川沼田川の災害復旧工事は県事業であり、このたびの災害復旧対策事業は激甚災害対策事業など多数の復旧事業を施行されましたが、現況復旧が基本ですから、このたびの災害でも経験した線状降水帯による災害被害の拡大、激甚化などは避けようがありません。地球温暖化による異常気象や線状降水帯による異常な集中豪雨が想定される状況で、船木地域の住民は、護岸が整備されただけで、沼田川の安全・安心に疑問を抱いたままで何も解決に至っていません。地域で生活する住民は、不安で安心できません。私たち船木地域住民は、安住できる対策が必要だと思っています。
 そこで、船木地域の浸水対策には、沼田東地区の茶山涯頭首工のような大水が出たときゴム風船をしぼめ、沼田川の河床を下げる工法が一番有効であり、片山頭首工もこの方法による改築が最も有効ではないかと思っていますが、どのようにお考えか。
 また、片山頭首工改築実現に向けて、本市はどのように行動するのか。
 以上、2点をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
○岡本純祥議長 猪阪建設・都市担当参事。
◎猪阪大介参事(建設・都市担当) 御質問の1点目にお答えします。
 二級河川沼田川水系につきましては、平成30年7月豪雨において、本郷地域をはじめ2,000戸を超える家屋浸水が発生するなど甚大な被害が生じたところであり、流域にお住まいの皆様が安全・安心に生活できるよう、ハード、ソフト両面から取り組んでいく必要があると認識しております。
 河川管理者である広島県におきましては、再度の被害発生を防ぐための緊急的な対応として、平成30年度から令和5年度にかけて河川激甚災害対策特別緊急事業により、河床掘削や護岸のかさ上げなどの工事を行い、平成30年7月豪雨と同程度の降雨に対する家屋浸水被害の解消が図られたところです。
 また、引き続き本郷地域において堤防の浸透対策工事を行うなど防災効果を高めるとともに、今後も令和2年5月に変更した河川整備計画に基づき、平成11年6月豪雨及び平成30年7月豪雨相当の流量を安全に流すための河川改修を進めていくと伺っております。
 片山頭首工付近の現状といたしましては、計算上は平成30年7月豪雨と同程度の降雨を下流に流すことができますが、堤防の高さの余裕が確保されていない状況であり、より安全性を高めるため、河川整備計画に基づき河床を1メートル程度下げる必要があると考えております。
 また、今後実施に向けては、工事に伴う片山頭首工の在り方について、水利権者など関係者との調整に市として取り組んでいく必要があると認識しております。
 御質問の2点目にお答えします。
 現在、県におきましては、河川事業の5か年計画であるひろしま川づくり実施計画の令和8年度からの次期計画の策定に向け検討を進めているところと伺っております。市といたしましては、沼田川水系河川整備計画に位置づけられている改修事業が早期に進められ、治水に対するより高い安全性が確保されるよう、施策提案などを通じて県に対し強く働きかけを行ってまいります。
○岡本純祥議長 16番伊藤議員。
◆伊藤勝也議員 御答弁いただきました。
 船木地域住民の安全・安心対策は、この片山頭首工の改築にかかっていると期待しております。ぜひとも令和8年度の河川整備計画改定に間に合うよう行動していただきたいものです。この件に関して、市長にも地元の思いについてどう行動していただけるのか、御答弁いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
○岡本純祥議長 岡田市長。
◎岡田吉弘市長 近年、豪雨災害は頻発化、激甚化をしておりまして、市民の皆様が安心して暮らせるよう、事前の対策にしっかりと取り組んでいくことが大変重要です。
 船木地区をはじめ沼田川水系の流域につきましては、平成30年7月豪雨において未曽有の災害が発生したところであり、河川管理者である広島県において、整備計画に基づく河川改修を早急に進めていただく必要があると考えております。その中でも片山頭首工については、農業用施設であることから水利権者との調整が必要ということは認識をしておりまして、市としても取り組む課題というふうに考えております。県の川づくり実施計画の改定も踏まえて、河川改修の早期実施に向けてしっかりと取り組んでまいります。
○岡本純祥議長 16番伊藤議員。
◆伊藤勝也議員 市長より御答弁いただきました。ありがとうございます。
 船木地域住民が安住できる対策の取組と早期実現をお願いして、この質問を終わります。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
○岡本純祥議長 伊藤議員の質問を終わります。
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